04.06.26 |
日本中央競馬会創立50周年記念 第45回 宝塚記念(GT)について取り上げます。 進行中!を参考にしている方ならば、何らかの分析の入り口に立つことは可能かと。例えば、[外]不在の(国際)レースに対する考え方、ファン投票レースとしての考え方、あるいは、先行GTからの継承ルール等・・・。 ただし、入り口に立つことができても、そこから掘り下げて展開していく力は現状レベルに委ねられる。オペレーション解読のレベルアップとは論理的に展開させる力をレベルアップさせることでもあるのです。(基本的な資料・サイクルワーク、必要な知識等はそれ以前の問題。) ファン投票レースという入り口ならば、”GT未勝利馬を第一位として発表した年”、これを第一歩にするのがいいでしょう。 ≪以上とは別≫ 相対関係を利用したオペレーションから一つ提示します。 有馬記念2003 → (レースA) → 宝塚記念2004 フェブラリーS2004 → (レースA) → 宝塚記念2004 既に消化した有馬記念とレースAは何かを共有し、フェブラリーSとレースAも何かを共有している。これ等が反転して宝塚記念2004で馬券になる。勿論レースAは消化済みの同一レース。 宝塚記念2004とこの3つのレースがオペレーション的に繋がっていることは番組設計に証拠が置かれているのです。 ■ 会員各位 「宝塚記念 −初めての出走構成を迎え撃つ−」送信済みです。来年以降のレース分析にも参考になります。同じように見える結果を別の理由で発生させる、これは主催者の基本的なテクニックですので。 |
04.06.19 |
第9回 プロキオンステークス(GV)について取り上げます。 15頭による出馬表は逆枠を組んだ時に全馬の同枠馬が変化する頭数ですね。3歳馬不在、あるいは、牝馬不在といった基本的な確認事項は勿論ですが、[地]の履歴解釈は大切ですよ。 [地]の履歴解釈はJRA所属馬の履歴解釈とセットになっており、例えば、”8つの枠全てに・・・” といった考え方をする場合にも避けては通れない。[地]が当レースに出走するための手順も大切です。 ”ダート重賞交流競走” という規定を根拠にすると、8つの枠は以下のように分類される。 『ア』 [1][2] → 【A】 ------------------------- 『イ』 [4][7] → ******************************** 『ウ』 [3][6] → 【B】 ------------------------- 『エ』 [5][8] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】2つに分かれ、〔第二〕段階で『ア』『イ』『ウ』『エ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 この分類を解読するためには、他の交流競走についても理解が必要です。また、[地]の履歴解釈のレベルが上がるならば(国際)における[外]の履歴解釈のレベルも上がることになる。 ■ 会員各位 「プロキオンS −固有のオペレーション−」送信済みです。 地味?なダート重賞ですがオペレーション的には名作なんです。2000年の段階から指摘していた理由の一つはここにあったのです。 「函館(札幌)はくぼ」、あるいは、ジャパンC施行日への段取りだったりもします。これについてはその時に取り上げます。 |
04.06.12 |
第3回東京競馬8日、第21回 エプソムカップ(GV)について取り上げます。 04.02.14 で第1回東京開催、04.05.15 で第2回東京開催における開催日単位のアプローチを指摘しました。同様に、第3回東京開催に設計された8つの(メインレースを頂点にした)ピラミッドは以下のA・B・Cに分かれている。 各メインレースで馬券対象になれない枠2つが解読できることも同様です。 [Aグループ] 1日目・3日目・6日目・8日目 [Bグループ] 2日目・7日目 [Cグループ] 4日目・5日目 ピラミッドを構成する全レースの確認は不可欠ですが、競馬場の特徴を加えないと解読できない。例えば、どのような距離設計が存在する競馬場なのか等。 ここに根拠があるから振り替え開催や競馬場の工事に目を向ける必要があるのです。 ■ 会員各位 「ファルコンS −座標でとらえること−」送信済みです。 進行中!の整理方法としても是非参考に。 今回の説明とは別に、枠・ゲートの指定やハンデ戦の考え方を参考までに取り上げる予定です。 |
04.06.05 |
第54回 農林水産省賞典 安田記念(GT)について取り上げます。 3歳54k・4歳以上58k(牝馬2k減)による定量戦で、今年の出馬表には54k、56k、58kが存在する。競馬番組を設計する場合、施行距離や負担重量を決めることから逃げることはできない。逃げることはできないから予めルールが存在するわけです。 例えば、負担重量が同じ馬であっても所持する履歴により意味は異なったり、異なる負担重量でも履歴からは同じ意味になったりする。これは枠順構成にも反映されることになり、今年の8つの枠は以下のように分類されている。 『イ』 [1][8] → 【X】 ------------------------- 『ロ』 [2][7] → ******************************** 『ハ』 [3][6] → 【Y】 ------------------------- 『ニ』 [4][5] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【X】【Y】2つに分かれ、〔第二〕段階で『イ』『ロ』『ハ』『ニ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。[外]の戦歴解釈も当然必要です。 [外]存在→JRA所属馬の戦歴解釈における変化、これを忘れずに。 ■ 会員各位 「安田記念 −条件設定のされ方−」送信済みです。 競馬番組の僅か1ページから解読できる量は一般的感覚をはるかに超えていますよね。該当ページには他にも沢山の記載があるのですから。 |
04.05.29 |
東京優駿(GT)(第71回日本ダービー)について取り上げます。 ダービーは普段馬券を購入しない人が少しだけ買ってみたりするレースですね。馬券購入は新聞購入やテレビ視聴につながるわけで、情報提供側の主催者にとっては腕の見せ所かも。 ダービーを理詰めで的中することを当面の目標にしてオペレーション解読にチャレンジしている人も多いでしょう。 レース独自のオペレーションとして、03.10.25 菊花賞、04.04.17 皐月賞で同グループになっている年を挙げました。古馬戦では 04.05.01 天皇賞(春)ですね。ダービーにおける同類のオペレーションでは以下の通り。 H4 H6 H7 H12 そして H16 ダービーにおいても連対馬の1頭を指名する。所属するグループは年明けの段階で確定です。 ダービーに限りませんが数ヶ月前に所属するグループが判断できることが大きいのです。何故かといえば、その条件を満たす馬を作る必要があるからで、該当GTの各トライアル・ステップレースにおける予想にも役立つことになる。 ■ 会員各位 「ダービー −連続連対考察(続編)−」送信済みです。 オークスの段階からさらにワンランク上の分析が可能になります。 さらにこの先になると、枠連構造理論 の世界が広がっている。 |
04.05.22 |
先週の京王杯スプリングCで新たなオペレーションを実感できた方は何よりです。出馬表の精密さを教えてくれる好例でした。 優駿牝馬(GT)(第65回オークス)について取り上げます。 04.05.08 で指摘したように、新規定の新馬戦導入により履歴の解釈に新しいルール(=オペレーション)が構築された。ありえない履歴を作ったことと表裏の関係にあること、ここが解読へのポイントになる。 昨年の3歳GT戦では区分の設計変更によるオペレーションから指名された馬を取り上げました。これに対して、今年の3歳GT戦で新規定の新馬戦を根拠に連対指名された馬は以下の通り。 桜花賞:アズマサンダース 皐月賞:ダイワメジャー NHKマイルC:コスモサンビーム このオペレーションはオークスでも連対馬の1頭を指名する。上記3頭の共通項探しが無意味であることは昨年と同様です。 また、”ありえない履歴”から単純に1回だけ反転させたものではなく、各レース数回反転させているので注意が必要です。 ■ 会員各位 「オークス −連続連対考察−」送信済みです。 着順の組み合わせは原点からの論理的展開が大切。 一見バラバラに感じる8つの枠ですが、指摘した部分戦歴でキッチリ揃えられているのです。 |
04.05.15 |
第49回 京王杯スプリングカップ(GU)について取り上げます。 (国際)という入り口から唯一の[外]、(指定)に関しては唯一の[地]、これ等が規定そのものを反映させた存在ですね。で、出馬表を左右で考えた場合、[外]と向かい合って高松宮記念2着以内馬(*)、[地]と向かい合って前走海外(GT)歴のJRA所属馬となっている。[外]の前走が(GT)敗退であるところも絶妙です。 (*):”[地]が出走できるGT競走とそのステップ競走について”の記載内容から。 施行規定を根拠にした基本的な出走構成は繰り返し指摘しているので理解OKかと。ならば次のレベルとして、出走構成的に注目した馬が出馬表にどのように配置されたか分析する。枠として、あるいはゲートとしてどのように反転させているのかがポイントなのです。 ≪以上とは別≫ 04.02.14 で第1回東京開催を開催日単位で考えたアプローチを取り上げました。 第2回東京開催に設計された8つの(メインレースを頂点にした)ピラミッドは以下のA・B・Cに分類することができる。 [Aグループ] 1日目・2日目・3日目 [Bグループ] 4日目・5日目 [Cグループ] 6日目・7日目・8日目 この分類ができるならば、各メインレースで馬券対象になれない枠二つが解読できるのです。 ■ 会員各位 「京王杯スプリングC −”58k±1k”考察−」送信済みです。 ハンデ戦と表裏になっているところが一般的には難しいと思われます。 |
04.05.08 |
第9回 NHKマイルカップ(GT)について取り上げます。 新規定の新馬戦を経験した世代のGTですね。例えば、”新馬戦2着+新馬戦1着”といった新馬戦連続連対歴は存在しない。施行規定的にありえない履歴を作ったということは、履歴の解釈に新しいルール(=オペレーション)を構築したということ。 つまり、新規定の新馬戦導入以前であっても所持することは可能であった履歴に対して解釈のルールを細分化したことになる。 →→ (表側)ありえない履歴を作った/(裏側)新たな戦歴解釈を構築した。 この新たな戦歴解釈により今年の8つの枠は以下のように分類されている。 『イ』 [1][2][3] → 【X】 ------------------------- 『ロ』 [8] → ******************************** 『ハ』 [5][6][7] → 【Y】 ------------------------- 『ニ』 [4] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【X】【Y】2つに分かれ、〔第二〕段階で『イ』『ロ』『ハ』『ニ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。この〔第三〕段階を考えないと駄目ですよ。 新しいルールは枠の構造・分類とは別に、連対馬の1頭を指名し続けている。こちらについては別のレースで過去の該当馬とセットで取り上げます。 ■ 会員各位 「NHKマイルC −距離設計と8つの枠−」送信済みです。 ”等距離歴が・・・”なんて一般的にもありがちですよね。しかし、等距離歴の重要度は区別されているのです。 |
04.05.01 |
第129回 天皇賞(春)(GT)について取り上げます。 オペレーション解読にチャレンジしている人は毎年でしょうが、一般ファンにとっても注目の天皇賞かも。番組設計という意味では、いくつかの相対的設計変更が存在していますので未確認の人は是非考えてみて下さい。 レース独自のオペレーションという意味で、03.10.25 菊花賞、04.04.17 皐月賞で同グループになっている年を挙げました。天皇賞(春)における同類のオペレーションから以下の年を挙げます。 H4 H9 H11 そして H16 考え方は既に書いた通りで、天皇賞(春)においても連対馬の1頭を指名することになる。皐月賞同様に所属するグループは年明けの段階で確定しています。 このオペレーションは難しいけれど永遠に継承されるので将来チャレンジする価値はあるでしょう。番組設計の宿命と表裏になっているので主催者はやめることができない。 ■ 会員各位 「天皇賞(春) −人気上位馬の取捨選択−」送信済みです。 例で挙げた馬番以外の該当戦歴所持馬も必ず分析して下さい。 ヒシミラクル不在の理由は指摘した部分戦歴に関連しています。 |
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以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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