03.02.22 |
第20回 フェブラリーステークス(GT)について取り上げます。 昨秋のジャパンカップダートと比較して、共有するもの(しないもの)を正確に分けておくことが大切です。「中山ダート1800m施行」、これだけでオペレーションが構築されるわけではないのだから。 8枠制度、16頭による出馬表の特徴の一つ、「全馬に同枠馬が1頭存在すること」を利用したオペレーションは不変であり、この観点からの分類は以下のようになっている。 『ア』 [1][2][5] → 【A】 ------------------------- 『イ』 [3][6] → ******************************** 『ウ』 [4] → 【B】 ------------------------- 『エ』 [7][8] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】2つに分かれ、〔第二〕段階で『ア』『イ』『ウ』『エ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 一つの分類から枠連で4点程度に絞ることが可能ですが、別の入り口からスタートする分類も存在するわけです。この時それぞれで絞られた枠連は全てが重なるとは限らず、1、2点はズレるのが普通です。(重なる中に正解があるわけです。) 一つのレースを何通りかの観点から分析する習慣を是非。 ■ 会員各位 「フェブラリーS −根拠を伴う戦歴解釈−」送信済みです。 自分の気にいった馬・気になる馬をこじつける方向で戦歴解釈をしてはいけない。戦歴解釈は主催者が提示している証拠をもとに行う。 今回の内容は一見シンプルですが、番組設計全体の理解を深めることに繋がるでしょう。 |
03.02.15 |
第53回 ダイヤモンドステークス(GV)について取り上げます。 番組設計的に無意味なレースは存在しない。新馬戦〜GTまで、全てのレースは有機的に繋がっていて、相対関係を利用したオペレーションが構築される。 相対関係は座標軸をイメージすると解りやすい。解読対象レース(=ここではダイヤモンドS)を原点にX軸・Y軸・Z軸を考えて、−側を消化済みレース、+側を未消化レースとします。 X:( ア )→ダイヤモンドS→( イ ) Y:( ウ )→ダイヤモンドS→( エ ) Z:( オ )→ダイヤモンドS→( カ ) ア、ウ、オは消化済み、イ、エ、カは未消化という意味です。各レースからどういったことを継承するのかについては過去の進行中!を参考にして下さい。 番組設計は毎年変化するので、ア〜カは来年も同じになるとは限らない。中山金杯、京都金杯、あるいは有馬記念についても上記の考え方は存在するのだから、全てが今年に設計されたレースとも限りません。また、重賞に限らず新馬戦にも存在しているオペレーションなのです。 ☆ちなみに、( カ )=シリウスS、となります。他のレースは是非考えて下さい。 ■ 会員各位 「世代限定別定戦選抜基準」送信済みです。 設計されたレースを分類・絞り込んでいく考え方は、単位をレース→馬とすれば予想に直結することになります。 |
03.02.08 |
今週の日曜日は3場開催全てのメインレースにGVが設計されている。(この事実を利用した開催日単位のオペレーションが存在している。) 以上とは別の観点から、第37回 小倉大賞典(GV)について取り上げます。 各競馬場にはコース設計に代表される独自性が存在している。また、様々な観点で10場を分類できる。(例えば、右回り/左回り) では、福島・新潟・中京・小倉と他6場の違いは解りますか? ←今回はここが第一ポイント。 4場に設計された重賞の中から、(A)小倉大賞典・(B)トヨタ賞中京記念・(C)新潟大賞典・(D)農林水産省賞典福島記念をピックアップする。 ←この4レースが選択される根拠が第二ポイント。この4レースだけが共有する条件があり、第一ポイントを加味すれば年間を通じても4レースだけになるわけです。 (A)(B)(C)(D)4レースについて簡単な表を提示します。 【ア】 【イ】 【ウ】 (A) ● ○ ○ (B) ○ ● ● (C) ● ● ○ (D) ○ ● ○ 項目【ア】【イ】【ウ】について ●か○ の2グループに分類できるという意味。2003年における番組設計からグループ分けしてあります。この3項目以外にも存在しますが、上記だけで独自になっているのでとりあえず。 第一・第二ポイントにより4レースに絞られ、【ア】【イ】【ウ】・・・において共有・反転で表現されている。この段階で独自設計であり、これはレース独自のオペレーションが構築されることを意味する。 ☆当レースに限らず、「各馬の履歴が解る資料 + 出馬表 + レース結果」を検証することで、該当レースの施行規定が解ってしまう状態が理想といえます。 ■ 会員各位 「共同通信杯 −振り替え設計の意味−」送信済みです。 牝馬不在の共同通信杯から、(牝)デイリー杯クイーンカップへと繋がっていくことになります。 |
03.02.01 |
第53回 東京新聞杯(GV)について取り上げます。 各レースには独自のオペレーションがいくつも構築されていて、毎年全てが稼動するわけではない。しかし、オペレーションにより競馬を施行する側の義務として、主催者は選択結果を必ず公開する。 出走構成とは、選択結果公開の手段の一つであるわけです。一口に出走構成といっても様々なバリエーションが用意されており、同じ構成でも対象レースが異なれば別の意味を持つわけです。 例えば、”牝馬単独出走” という構成であっても東京新聞杯と別のレースでは、持たされている役割が異なる。(各レースに独自のオペレーションが構築されているのだから当然。) ≪出走構成に関する大事な考え方(説明のため簡略化)≫ ある古馬混合GT戦において、「GT初制覇になる馬を起用」というオペレーションが構築されている。稼動条件、 ”出走構成=[地]単独出走” が用意、とする。 で、「出走全馬がGT未勝利」という年があったならば(←GT初制覇になるのが必然)、[地]が単独出走で存在してもしなくても、このオペレーションは稼動しない。出馬表段階で必然になっているのだから。さらにこの場合、別のオペレーションが稼動することになる。主催者は、あるレベルまで達している研究者を篩いにかけているのです。 以上の考え方をオペレーション研究に役立てて下さい。 ≪今年の東京新聞杯≫ 条件馬〜重賞既勝馬という表面的な違いはあるものの、14頭全てが共有している条件がある。(過去1年以内の戦歴です。) 上で説明した考え方の応用になっているのです。 既に消化した根岸Sでも使われており、東京新聞杯に同じこと・反転していることが組み込まれている。指摘したことは出馬表・レース結果として残るわけで、いつでも検証できるので是非参考に。 ■ 会員各位 「古馬マイル重賞の基本的アプローチ」送信済みです。 各馬の戦歴解釈には、何故そう解釈できるのかという根拠が必要。 中山施行のフェブラリーSは、距離設計という面でマイル重賞に影響を及ぼしているわけです。 |
03.01.25 |
第44回 アメリカジョッキークラブカップ(GU)について取り上げます。 第1回中山競馬は最終日ですが、開催場の振り替え(平年の第1回東京競馬⇒第2回中山競馬)により、中山開催は続くことになる。昨年の第1回東京競馬と今年の来開催(第2回中山競馬)は表裏の関係になるので注目です。 さて、今開催消化済みの重賞にAJCCを加えた表を提示します。 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 中山金杯 ○ ● ● ● ○ ● ガーネットS ○ ○ ○ ○ ○ ● 京成杯 ○ ● ● ○ ● ○ AJCC ● ● ● ● ○ ○ 項目【1】〜【6】について ●か○ の2グループに分類できるという意味。2003年における番組設計からグループ分けしてあります。 以上は番組設計により示されている注目点の中から選抜したものです。【2】と【3】は結果として同じになっていますが、内容は全く違うものです。(両者外すべきではないので) 例えば、【1】がGU/GV、【2】が芝/ダートといった、見てそのままの内容は存在しません。 各項目はレース結果として必ず反映されるので、先行レースが参考になるわけです。 ■ 会員各位 「平安S −見えない設計変更−」送信済みです。 各レースの施行規定が変更になったかどうかは確認・整理して当然。その先をどのように展開すべきかが分かれ目になる。 関東の振り替え設計が平安Sのポイントになっていること、これは番組設計解読の入門なのです。 進行中!とは別に、副賞の記載も要確認。 |
03.01.18 |
1回中山6日/1回京都6日/1回小倉2日、各メインレースが13頭による出馬表で統一された開催日ですね。 その中から第50回
日経新春杯(GU)について取り上げます。 ハンデキャップ期間内の戦歴やハンデ値だけでなく、GUハンデ戦とGVハンデ戦の違いを考えることは、ハンデ戦全体を考える上でも大切なことといえます。 用意された8つの枠はGUハンデ戦として以下のように分類されている。 『ア』 [1][7] → 【A】 ------------------------- 『イ』 [5][6][8] → ******************************** 『ウ』 [2][3] → 【B】 ------------------------- 『エ』 [4] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】2つに分かれ、〔第二〕段階で『ア』『イ』『ウ』『エ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 新馬券が導入されても枠連馬券は発売されている。つまり、枠として馬券対象になるかどうかといったオペレーションも進化し続けているのです。 実際のオペレーションと一般的感覚の差はハンデ戦が最も大きいようです。分析の入り口として是非参考に。 ■ 会員各位 「京成杯 −2方向に設定された条件−」送信済みです。 競馬番組を見ただけで主催者の選択が絞れてしまう一例です。 主催者は何故レース施行週日を変更するのか?、こういったところにも理由があるのです。 |
03.01.11 |
第7回 ガーネットステークス(GV)/第37回 日刊スポーツ賞シンザン記念(GV)について取り上げます。 両レースの変更点の確認はOKですか?(馬齢重量についての整理も不可欠です。) それぞれの単位( 03.01.04 )における注目点はあるけれど、”1日” について少し。 第1回中山4日/第1回京都4日、東西2場開催日となっており、共有するもの・反転するものが存在している。 1日という単位ではメインレースが頂点となっており、ガーネットS/シンザン記念はそれ以外にGVというグレードを共有し、古馬戦/世代限定戦で反転している。他の同じこと・違うことについては施行規定から考えて下さい。 (ちなみに、年始開催では各重賞競走の開催日移動を利用した1日単位のオペレーションが非常に面白いのです。) ★両レースはともに(混)ゆえに、(外)について出馬表レベルで確認してみる。 ガーネットS:10/16頭、つまり構成比として過半数を占める。枠として(外)不在枠は唯一つ。 シンザン記念:(外)単独出走という構成。従って、枠としても(外)存在枠は唯一つ。 1日単位、両メインレースの出馬表を以上の出走構成に注目して掘り下げるべき。主催者は、唯一の(外)のゲートに唯一の(地)を配して注目点を強調してくれている。(父)、(市)についてはどうなのか、確認して下さい。 【記号について】・・・進行中!では[外][地](外)(地)の記号は記載し、(父)(市)(抽)等の記号はケースバイケースです。 前者と後者の区別はオペレーション的な理由によるものです。区別の根拠がよく解らない方は、施行規定の段階で見落としていることが多々ありますので要注意。 ■ 会員各位 「過去を否定せずに進化させる具体的手法」送信済みです。 今まで漠然たる印象であった方も、主催者の手法を理解できるでしょう。進化したルールで過去に溯っても矛盾しないのです。 ・・・ということは、過去に溯って否定されるなら、それはオペレーションではないという自己診断が可能。 終えたレースの見た目を追いかけて、出目の連動(?)なるものを必死に探したりするのは時間の無駄。 |
03.01.04 |
**** 明けましておめでとうございます **** 1年、1番組時季、1開催、・・・1レース、1頭、それぞれの単位における注目点を用意していますか? 02.12.28 で今年の開催日割(単位=年)における最注目点は福島開催と指摘しました。これは解読のルールに従って整理した結果という意味です。 主催者HPのトップページに書かれた新年挨拶?で、福島開催に触れているのは主催者のサービスでもある。(ルールの確認をさせてくれている) 何故トップページなのか?といえば、HPが存在する場合の宿命だから。(トップページ以外の有無は宿命ではないけれど、トップページを無くすことはできない。) 宿命に拘る理由は過去の進行中!を参考にして下さい。 【2日・2日・2日・2日】の年始開催、事由の確認はOKですか? 中山金杯(GV)/京都金杯(GV)に用意されているオペレーションの中から何を稼動させるか、主催者の選択肢と繋がっているので意識して下さい。 また、ハンデ戦だからといって馬齢重量やアローワンスと切り離して考えてはいけない。 ■ 会員各位 「オペレーションの推移を理解する」送信済みです。 オペレーションの進化において、激動?の年とそうでない年があるなんて笑止。激動の時代?、変革期?なんて言葉は不的中の言い訳に向けた植え込みでしょう。 施行規定の直接的変更がないレースでは、間接的変更の手法を理解することが重要です。来週以降の該当レースで主催者の具体的手法を取り上げます。 |
2000年 6・7月 8・9月 10月 11月 12月 2001年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10月 11・12月 2002年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10月 11・12月 |
以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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