01.10.27 |
第124回 天皇賞(秋)、一般ファン・マスコミの間では
”見慣れた決着構造” の再現有無について語られているのでしょうか? 特定のフォーカスの発生有無について検証する事は、オペレーション研究という視点からでも間違いではありません。ただ、そのフォーカスに注目する根拠が必要なのです。(何故ならば、分析手順が複数存在するから) 『過去に馬連決着したことがある2頭なのか?』 (これにより分析の入り口が分かれるのです。) (1)既に馬連決着歴がある2頭ならば、その時と今回でグレードの上下はどうか? 間に何歴を加えてきたのか? ←同じ2頭であっても常に変化している (2)初めての馬連決着を目指す2頭ならば、対決自体も初なのか? ←ここで細分化 ★ある馬から、(1)の関係にあるA馬へのフォーカスを考える時もあれば、(2)の関係にあるB馬へのフォーカスを考える時もあるわけです。 相手に考える(AあるいはB)馬により、考え方を変化させなければいけない。いつも同じ視点で相手を分析してしまうと何もルールは見出せないのです。 今年の天皇賞(秋)では、1頭から残りの12頭に対して上記の考え方で分類してみるといいでしょう。 【おまけ】 あるレースで馬連一騎討ちを果たした2頭が再会した時、続けて一騎討ちを成立させるためには ”特定の条件が必要” なのです。 ■ 会員各位 「天皇賞(秋) −天皇賞は年2回故に−」送信済みです。 このポイントを避けたままで独自のオペレーション云々は厳しいでしょう。 |
01.10.20 |
GTシリーズに関しては、様々なメディアで取り上げられるので、何となく賑やかですね。オペレーション研究に興味があったわけでもなく、当サイトに偶然辿り着く方々も多いようです。 オペレーション云々ではない感想メールであっても、サイト運営者としては嬉しいものです。いずれにせよ、頂いた感想メールに対しては順番に返信していますので少々お待ち下さい。 第62回 菊花賞(GT)、15頭による出馬表が木曜日に発表された。(菊花賞に限らず)15頭による出馬表、特徴は何? 大外から逆枠を組んだ時、”全馬に変化をもたらす頭数であること” が挙げられる。僅か1頭の違いによる16頭に対して、180°入り口が変化する。 ←普遍的なオペレーションに関しては、じっくりと考察して下さい。 昨年の菊花賞に関する記述から(特に 00.10.20 前半部分を復習された方は)今年の軸馬は特定できる筈。 ≪考え方の要旨≫ 昨年の菊花賞で解釈を問われたことの一つ=「ステップレースの勝馬が不在の菊花賞」 これを受けて、外国産馬への部分開放となった今年の菊花賞なのです。 セントライト記念の勝馬は排除、神戸新聞杯については(外)という冠を利用した......昨年と同じ事を表向き違う出走構成で繰り返している......つまり、信号は昨年と同じ色になっているのです。 (馬券的中を目指す方ならば、過去の進行中!は熟読しているという前提で毎回書いていますので。) ■ 会員各位 「菊花賞 −出走構成解析−」送信済みです。 各年のレースは翌年以降の準備を常に含んでいるということです。 ■ 余談ですが、信号の青って実際には緑だったりしますよね。見慣れてしまうと疑問に思わなくなることでもオペレーション分析においては細心の注意を払うべき。 |
01.10.13 |
先週の京都大賞典、”1位入線馬の失格” 及びナリタトップロードの
”競走中止” という結果は研究者の心理さえも揺さぶったようです。 各位の分析内容に沿ったお答えをしましたが、「アクシデント(?)は発生していない」という内容は一貫しています。 特定の馬の癖(?)に国家事業が左右されることはあり得ない。 ←念のため ”無意識に当たり前のように目にする事”、”各位が平等に入手できる情報”、それ等の中から証拠を客観的・論理的に組み立てることがオペレーション解読においては重要なのです。 単純に目新しいモノがオペレーション解読の決定打になることはない。主催者の、オペレーション構築に向けた基本概念として、「早い者勝ちの発想は存在しない」のです。 さて、第6回 秋華賞(GT)に向けたアプローチを一つ紹介します。 同日に東京競馬場では府中牝馬ステークス(GV)が施行される。エリザベス女王杯に向けてのステップ競走という証拠からスタートする。 (JRA所属馬に逆説的に当てはめる、この部分はもう大丈夫でしょう。) つまり、エリザベス女王杯から見て秋華賞と府中牝馬Sは繋がっているという証拠があるわけです。そして、同日施行という側面も共有する。 (エリザベス女王杯の段階で、秋華賞と府中牝馬Sを振り返ることは誰でもするし、当然すべきでもある。) 今年の秋華賞を考える時に、昨年の秋華賞出走馬(*特に2着以内馬)がどのように今年の府中牝馬Sを迎えているのか、ここにオペレーション解読の入り口が用意されている。 ★何故、(*特に2着以内馬)なのかは番組表に証拠が存在する。 上記の ”今年” ”昨年” といった部分を1年ずつスライドさせて過去を分析するのです。各馬が府中牝馬Sにおける8つの枠にどのように配置されたか等々・・・。そして秋華賞はどのような結末を迎えたのか。 今年の秋華賞は、この観点によるアプローチが解り易くなっているのです。 是非、参考に。 ■ 会員各位 「秋華賞 −番組表的役割−」送信済みです。 古馬(混合)戦の起点になる根拠を示しています。 続きはエリザベス女王杯の時に。 |
01.10.06 |
12月 ⇒ 9月、施行時期が繰り上げられたシリウスステークスは先週消化された。 この種の変更は、相対関係を基軸に構築されるオペレーションにおいても、細心の注意が必要となる。(競馬を離れると、秋の夜空は綺麗です) 今週は、「第52回 毎日王冠」 「第36回 農林水産省賞典京都大賞典」が行われるけれど、ここでは毎日王冠について取り上げます。 出走予定馬全てが重賞既勝馬となっている。 以下のように出走予定馬を分類します。 【イ】 メイショウオウドウ (外)イーグルカフェ ≪A≫ ----------------------------------------------- サイレントハンター ダイワテキサス 【ロ】 (外)エイシンプレストン ****************************************************** (外)アドマイヤカイザー ロサード 【ハ】 トーホウドリーム (外)マグナーテン ≪B≫ ジョウテンブレーヴ ----------------------------------------------- 【二】 ジョービッグバン (外)アメリカンボス ★分類の説明 第一段階の理由にて≪A≫≪B≫に分類。 第二段階の理由にて≪A≫の中で【イ】と【ロ】、≪B≫の中で【ハ】と【二】に分類。 ただし【イ】と【ロ】に分類する理由と【ハ】と【二】に分類する理由は異なります。 ★上記分類の意味すること 毎日王冠にて、全てが重賞既勝馬という出走構成の時に稼動するオペレーションなのです。 (同じレースであっても各年の出走構成は変化するのだから)唯一絶対の分類方法は存在しないという根拠はこの種のことを意味しています。 所謂増量規定対象馬の特定、天皇賞(秋)における可能性の有無まで繋がっているオペレーションの入り口なのです。 ■ 会員各位 「天皇賞(秋)へ向かう路線」送信済みです。 秋季のステップレース分析に向けて、天皇賞(春)におけるステップレースとの対比を取り上げています。 |
01.09.29 |
札幌における夏季番組も終了し、開催される3つの競馬場全てが秋という時季ですね。 秋季GT初戦=第35回 スプリンターズステークス(GT)が行われる。 00.09.26 において指摘した、「ステップレースを別の番組時期に用意した唯一のGTレース」として今年も設計されている。 昨年のサマースプリントS(オープン特別)に対して、今年はアイビスサマーダッシュ(GV)が用意された。 つまり、アイビスサマーD(夏季GV)とセントウルS(秋季GV)、この2レースが[地]に対するステップ競走として指定されている。 (一般読者向けに補足させて頂くと、[地]に対してGTへ出走する手段を示すことで ”逆説的にJRA所属馬としてのあるべき形” を主催者が示していることになるのです。) ≪今回のポイント≫ アイビスサマーD(夏季GV)・セントウルS(秋季GV)に、別のレースを1つ加えて分析する。 → 闇雲な発想ではなく、「解読のルール」に支えられている訳です。 別のレースは何か? そして、そのレースを挙げる根拠が存在しないといけない。 2つのレースが ”夏季と秋季に分かれている” からこそ、残りの春季に目を向けなければいけない。(番組表は3つにより構成されているから) では、春季のGVかといえば違うのです。仮にそうだとすると、同じグレードなのにステップレースとして指定されるのが夏季と秋季だけになってしまう。 つまり、春季番組でGV以外から一つのレースを指定することになる。ここまでくれば明快で、スプリンターズSと等距離GTである高松宮記念となるわけです。 高松宮記念に注目する事は誰でもするでしょう。 しかし、論理的にアイビスサマーD・セントウルSに加える事ができるかどうかなのです。 アイビスサマーD・セントウルS・高松宮記念、この3つのレースにアプローチした馬としない馬、それぞれのグループを細分化して分析する事によりジャストミートできる今年のスプリンターズSなのです。 是非、参考に。 ■ 会員各位 「ステップレースから見たスプリンターズS」 送信済みです。 メールにおける指摘から枝分かれした部分が今回のWeb進行中!となります。 |
01.09.22 |
秋季57K定量戦のステップレースが無くなったことで、菊花賞は新しい時代を迎えている。 第49回
神戸新聞杯における出走構成を細かく分析してみると、さらなる変革を菊花賞は予定していると思われる。 現状の番組設計(注)では、先週のセントライト記念とセットで分析することも解りやすい。 (注)ここでいう「現状の番組設計」とは神戸新聞杯だけではなく、競馬番組全体を指しています。 ≪注目ポイント≫ 菊花賞のステップレースは関東と関西に一つずつ設計されている。関西馬がセントライト記念、関東馬が神戸新聞杯、それぞれの出馬表に”出走構成として必要な理由”を考えてみると1歩前進できる。 01.09.15 で指摘した、新しい菊花賞におけるオペレーションの証拠が今回の神戸新聞杯にはいくつも置かれている。 「夏季番組の通り方」と札幌記念の事情からは1着馬を出馬表に用意した。 外国産馬への開放という事情からはNHKマイルC1着馬を載せた。 かつては秋季57K定量戦として施行されていた京都新聞杯の1着馬も当然のように載っている。 →施行条件を変更したからこそ存在させることに意味がある。(旧設計では存在する方が自然だから) 馬券になる・ならないという視点から各馬を分析してくることは、主催者が最も待ち望んでいる事に他ならない。 何故その馬を出馬表に載せるのかという視点で各馬を丁寧に分析するべきなのです。 各馬を出馬表に用意した根拠を馬券として表現していく事が主催者の宿命といえる部分だから。 ■ 会員各位 「3歳戦 − (7)菊花賞へ向かう路線」 送信済みです。 菊花賞でどのような戦歴所持馬が起用されるのか? 競馬番組表を解読すればダービーが終わった時点では把握できてしまうという持論の一部への入り口でもあります。 |
01.09.15 |
第55回 ラジオ日本賞セントライト記念について取り上げます。 ≪菊花賞に向けて≫ 【ア】昨年、秋季のステップレースに57K定量戦がなくなった。 終えたレースの分析をどれだけしておいたかがモノをいう。 結果を見たレースの説明ができないのに、これからのレースを予想できる(?)という考えは無理がある。 ←単純にそう思いませんか? 【イ】今年、菊花賞に(2頭以内)外国産馬の出走が認められたこと。 ← 「平成12年度以降の国際化計画について」 による。 セントライト記念は(混)となった。 さて、”秋季56・57K定量戦連続出走”という部分戦歴を利用した連対許可・禁止条件に替わって、何が始まっているのか? 「夏季番組の通り方」を今まで以上に分析する必要があるのです。 競走条件区分の変更、及びオープンクラスにダービー馬を出走させたことが何よりの証拠となっている。 ★条件クラスは”これから勝つ馬”である・・・。 しかし、オープンクラスは”シンボルとなりえる馬”であり、かつ”夏季番組内グレード上位の札幌記念”でなければいけない・・・。 「この条件を満たすからこそ証拠なのです。」 夏季番組の戦歴をより細かく問う事で、開催週を早めた菊花賞とそのステップレースのオペレーションは(過去を否定することなく)推移している。 以上のポイントを第一に考えて分析する事が解読への早道となるでしょう。 ■ 会員各位 「3歳戦 − (6)秋華賞へ向かう路線」 送信済みです。 次回、菊花賞路線について取り上げます。 |
01.09.08 |
秋季競馬が開幕し、マスコミ的にも各GTへ向けてのステップレースが話題になるようで。 今回は第15回
セントウルステークスについて取り上げます。 4回中山最終週に設計されたスプリンターズS(GT)へ向けてのステップ競走という側面を持っている。この観点からは既に消化済みのアイビスサマーダッシュも挙げられる。 以上とは別に、秋季GTへ向けての夏季番組という観点から函館スプリントSを加えます。 つまり、函館スプリントS(GV)・アイビスサマーD(GV)という消化済みのレースとスプリンターズS(GT)からの逆算をセントウルS(GV)における分析の入り口とするわけです。 番組表解読理論 等から、9月30日施行予定のスプリンターズSにおいて重要ポイントになる部分(逆算)を、消化済みの2レースとセントウルSに持ち込む。 項目【1】〜【5】は今年のスプリンターズSを考えた時の重要ポイントを意味しています。 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 函館SS ○ ○ ○ ○ ● アイビスSD ○ ● ○ ● ● セントウルS ○ ○ ● ● ● (注)各項目は特定の出走構成です。 ○=存在、●=不在 ★スプリンターズSから逆算して各レースにおける5項目を同じ設定で消化する事は有り得ない。 ← 逆算のルールだから セントウルSにおける5項目の○●を決着馬券として表現するには、限られた戦歴所持馬と限られた決着構造にならざるをえないのです。 消化済みの2レースの項目内容と結果から、その限定される戦歴と決着構造に辿り着くことになります。 難しいけれど、他のGTとそのステップ競走においても構築されているオペレーションですので。 ■ 会員各位 「レース施行週の細分化」 送信済みです。 京成杯オータムHは勿論、他のハンデ戦にも有効なアプローチです。 |
01.09.01 |
同日・同グレード・同区分戦、「第21回 新潟2歳ステークス」
「第21回 小倉2歳ステークス」が設計されている。 ≪主催者の出走構成に関する拘りと継続性≫ 函館2歳ステークス( 01.07.28 )の段階で ”函館2歳Sにおける新潟デビュー・初勝利馬の存在” を指摘しました。 ←該当馬は右からIゲート(左からCゲート) 左からCゲート ⇒ 右からCゲート 【新潟2歳S】 右からIゲート ⇒ 左からIゲート 【小倉2歳S】 新潟2歳Sにおける該当馬は、”デビュー・初勝利ともに函館” という戦歴所持馬。 小倉2歳Sにおける該当馬は、”デビュー・初勝利ともに小倉ではない” という戦歴所持馬。 つまり、デビュー・初勝利ともに他場で所持するという同じ事(違う事は上記)を継続させた。 01.08.11 等で指摘しているように、オペレーションに関する左右の考え方は精密に構築されている。 <ゲートに関しては、先行の函館2歳SからCゲートとIゲートを同じ事、左右をそれぞれひっくり返して違う事> ≪新潟2歳S/小倉2歳S≫ 新潟2歳Sにおける@ゲートの馬は、”デビュー・初勝利ともに新潟ではない” という戦歴所持馬で、左からIゲートとして小倉2歳Sと共有させている。 つまり、新潟2歳Sにおける@ゲート馬は(函館2歳Sからの継続性ではなく)小倉2歳Sに対する同じ事、違う事を結ぶ馬であるわけです。 (地)馬として前走オープン特別4着を同じ事、初勝利エリアを違う事として表現させているのです。 ネット上で触れる内容だけでも、出走頭数、ゲートの左右、戦歴(連対のみならず全着順)、・・・主催者が精密に構築しているオペレーションを感じて頂けると思うのですが。 ■ 会員各位 「新潟2歳S/小倉2歳S −相対関係−」 送信済みです。 指摘した相対関係にWeb進行中!を加味するといいでしょう。 |
2000年 6・7月 8・9月 10月 11月 12月 2001年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 |
以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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