02.04.27 |
第125回 天皇賞(春)(GT)について取り上げます。 進行中!では様々な分類をテーマにしています。オペレーション解読において、根拠のある分類が何故必要なのか、自分なりに納得できるまで考えて下さい。 分類対象は馬単位、枠単位、レース単位、・・・様々です。馬や枠に対しては、馬券で使われる(使われない)といった明快な答えが用意されているので、理解しやすいと思います。 レース単位での分類は何故必要かというと、「これ等のレースでは、前走1着馬を連対起用する」「これ等のレースでは、○歳馬を連対起用する」といった類のオペレーションが存在するからです。 個々のレースでは、適切な分類が複数存在するのです。入り口(分類基準)は異なっても、検証手順に間違いがなければ、出口で重なることになります。 ★天皇賞(春)、注目の出走構成は何? (1)4歳ダービー馬の存在 (2)(外)を1頭だけ辿り着かせた (3)ステップレース1着馬を全て揃えた 以上3つを指摘します。(2)については、(外)に関する従来の規定に加えて追加発表があった。しかし、出馬表に辿り着かせたのは1頭・・・。 天皇賞における(外)の出走可能頭数は、(混)レースとは異なり、独自の規定が用意されている。それに加えての規定なのに、1/11頭は何故なのか? 主催者は無駄なことは何一つしない。(念のため) (外)を1頭にしたことは、追加を含めた規定から(一般)研究者の心理を離す目的がある。「見た目が同じになることを違う理由で作る」、これは主催者の真髄なのです。 出走構成としての役割は、人気上位各馬の取捨選択に繋がっていますので。 ■ 会員各位 「天皇賞(春) −固有のオペレーションへの入り口−」送信済みです。 天皇賞(春)(秋)を、天皇賞としての共有部分と、そうではない部分に分けることが大切です。 |
02.04.20 |
第37回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(GU)(オークストライアル)について取り上げます。 各レースは様々な役割を持っている。個々のレース施行規定に明記されているものと、直接の記載は無いが番組設計から判断できるものがある。 例えば、前者はオークストライアル、後者は別定戦に向けた用意等。(別定戦に向けた用意とは、GU既勝馬を作ることであったり) フローラSを、「牝馬限定定量戦」として分析する場合、以下の分類が有効になります。 〔第一〕 → 〔第二〕 【イ】 (4)(5)(13) → 【ロ】 (1)(7)(10)(12) → 【ハ】 (2)(8)(11) → 【ニ】 (3)(6)(9)(14) → (1)〜(14)は今年の馬番号 14頭は〔第一〕段階における観点で、【イ】【ロ】【ハ】【ニ】4つに分かれ、〔第二〕段階へと細分化される。 今回の分類は枠の構成とは無関係です。 競馬である以上、各馬が戦歴を刻むことは宿命となる。主催者の口上でどうにでもなるキャンペーンやテレビCM等とは異なり、”やらなくてはいけないオペレーション” なのです。 従って、(一般的に)全く違うように見える馬が同グループであったり、ひと括りにされがちな馬が別グループになるようにオペレーションは構築されている。 ■ 会員各位 「フローラS −戦歴解釈の変化−」送信済みです。 一つの戦歴・戦績であっても、着目点により解釈の仕方は変化する。 戦歴の朗読による似たもの探しは戦歴理論とは無関係であって、馬券的中には永遠に繋がらないのです。 |
02.04.13 |
2回中山施行、第62回 皐月賞(GT)について取り上げます。 読者の方々は、どのような注目点を挙げて皐月賞に挑むのだろう? 各注目点に対する自分なりの答えを記録し続けること、つまり、溯れるようにしておくことが大切です。 皐月賞に限った注目点、世代全般に関する注目点、番組時季(暦)的注目点、・・・のように分けておくといいでしょう。 主催者が用意している分類(=オペレーション)により各馬の着順が確定される。従って、主催者が用意していない分類でどんなに考えても時間の無駄になってしまうわけです。 構築されている分類に理詰めで辿り着くのがオペレーション解読であり、進行中!で呈示する分類は、証拠に基づいて得られたものなのです。 どのレースであっても様々な分類が用意されていて、その全てが毎年稼動するわけではない。(どの分類を稼動させるかというルールの存在) ≪今年の皐月賞≫ 当レースに用意されていて、今年稼動する分類ということになる。 『ア』 [1][2][3][7] → 【A】 ------------------------- 『イ』 [5][6] → ******************************** 『ウ』 [4] → 【B】 ------------------------- 『エ』 [8] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】2つに分かれ、〔第二〕段階で『ア』『イ』『ウ』『エ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 少し難しいかもしれませんが、皐月賞における基本的なオペレーションといえます。 ■ 会員各位 「皐月賞 −夏季番組に溯る−」送信済みです。 昨年夏の段階から主催者は皐月賞のポイントを宣言しているのです。 |
02.04.06 |
第62回 桜花賞(GT)について取り上げます。 一般読者の方々も、2歳定量戦歴の解釈に立ち止まることでしょう。自分なりに何かを考え、注目点を挙げてレースに臨むことはレベルアップには欠かせない。 今年、2歳時の定量戦歴の分析能力が最も問われているのは桜花賞ではない。(問われていないという意味ではなく、決定打になり得るかの比重の問題で。)これにはいくつもの根拠があるので、それ等を考えてみることが大切です。 ≪分析の入り口≫ 注目すべき出走構成として、「年明けデビュー馬が1頭しかいない構成」を指摘します。出走構成は起用馬(グループ)・禁止馬(グループ)、あるいは決着構造と切り離すことができない観点なのです。 議題(=競馬における施行規定)は仮に同じでも、参加メンバー(=出走構成)により結論が変化することは一般社会と同様です。 ≪以上とは別≫ 全馬の戦歴分析を踏まえて、各枠への組み込まれ方を確認すると、8つの枠は以下のように分類できる。 〔第一〕 → 〔第二〕 → 〔第三〕 【ア】 [2][3][7][8] → → 【イ】 [1][4][6] → → 【ウ】 [5] → → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【ア】【イ】【ウ】3つに分かれる。各グループは〔第二〕→〔第三〕へと細分化される。 この細分化をしなければ、オペレーションを理解する事ができないのです。 02.03.23 で呈示したオペレーションは、16頭以上であることが稼動条件でした。今回のオペレーションは、頭数的には8つの枠が揃っていればOKですが、別の稼動条件が存在しています。 ■ 会員各位 「桜花賞 −全ての枠に存在するモノ−」送信済みです。 Web進行中!とは別の観点です。 ”ひっくり返る” という考え方を是非参考に。 |
02.03.30 |
第46回 産経大阪杯(GU)について取り上げます。 昨年、4歳馬の所謂基礎斤量が、「56キロ,牝馬2キロ減→57キロ,牝馬2キロ減」となった。 この変更によりオペレーション研究者は、「4歳馬に求められる何が変化するのか?」と考え、分析を試みるのではないか? 過去の進行中!を熟読している方は、変更前に溯って分析すると思う。勿論それは間違いではなく必要なことですが、「4歳馬だけを考えても正解には辿り着けない」のです。 57キロ(牝馬2キロ減)として変化のない5歳以上馬に求められるモノが変化するのか? 5歳以上馬も間違いなく変化します。(過去を否定することなく新しい部分が構築される。)各馬齢において変化することを、連対起用・禁止という手段で証明するのです。 出馬表に辿り着いた4歳馬6頭を、「(2)(5)(6)」「(7)(13)」「(9)」に分けてみる。事由は簡単(←進行中!における相対的な意味で)なので考えて下さい。ただし、これはあくまで入り口。 次に、この観点を5歳以上馬に持ち込むのです。この時、各馬齢を一律に考えるのではなく、5歳・6歳・7歳で分ける必要がある。 ←ここがポイントで難しい 馬齢毎に分類してみると、主催者が全馬齢に複数頭用意した意図が見えてくると思います。 ■ 会員各位 「産経大阪杯 −2VS1の関係−」送信済みです。 呈示した観点では、芝2000mであることが夏番組に繋がっているのです。 (国際)にしないこと、つまり、変化させないで新しい部分を構築してしまうテクニックの理解を是非。 |
02.03.23 |
所謂裏開催におけるGT、第32回 高松宮記念について取り上げます。 一般読者の方々は、当レースに向けた間接的設計変更の確認はOKでしょうか? 18頭が出馬表に辿り着いた事由と、8つの枠への組み込まれ方をチェックすると、主催者の拘りが把握できるでしょう。 以上とは別に、当レース独自のオペレーションの中から(全ての枠が複数枠になる)16頭以上の出馬表で稼動するオペレーションを少し。 〔第一〕 → 〔第二〕 【A】 [5][7] → 【B】 [4][6] → 【C】 [8] → 【D】 [1][2][3] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】【C】【D】4つに分かれる。細分内容は記載しませんが、各グループは〔第二〕段階における観点で2つに分かれる。 この〔第一〕〔第二〕における観点は、当レースが16頭以上で消化されるならば、常に持ち込める。 そして、この観点がオペレーション構築(解読)に繋がっているわけです。 ■ 会員各位 「高松宮記念 −出馬表に辿り着くルールの変更−」送信済みです。 番組表が単なる規定集であっては価値が無くなってしまう。 表裏の関係にある両者故に、一方が変化すれば(競馬番組に記載が無くても)他方も変化する。 主催者の意識は、「一方だけ記載すれば必要十分」なのです。 |
02.03.16 |
(国際)となった、第50回 阪神大賞典(GU)について取り上げます。 当レースには天皇賞(春)へ向けたステップ競走という側面があり、天皇賞(春)から逆算するアプローチが的外れになることはあり得ない。 ★「天皇賞(春・秋)競走及び菊花賞競走における(外)出走可能頭数について」の発表 ⇒ 天皇賞(春・秋)競走及び菊花賞競走において、従来の規定による出走頭数が出走可能頭数に満たない場合には、現行2頭以内(菊花賞は3頭以内)の(外)出走枠を超えて、さらに2頭までの(外)が出走できることとする。従って、(外)の出走頭数は最大で、天皇賞(春・秋)4頭、菊花賞5頭となる。 上記について、競馬番組発表段階では確定していなかったのか? それはあり得ない。(主催者が規定を変更するに至るスパンは、そんなに短いものではない。)つまり、オペレーション解読への証拠を示しているだけでなく、付加価値を与えているのです。 天皇賞(春)を迎えた時に今回の発表によるアプローチを考え始めるのではなく、”今週以降のレース分析における入り口を用意している” と捉えなくてはいけない。 〔発表内容について〕 見ての通り、(外)出走可能頭数について記されている・・・。しかし、レースのフルゲートは決まっているのです。 ★(外)に関するルールを示すことにより、非(外)に向けたルールを示すことにもなる。 さらに、天皇賞(春・秋)及び菊花賞におけるルールが変更になるということは、そのレースに繋がるレースにおいても間接的影響を受けることになる。 〔以上を踏まえて〕 出馬表に辿り着いた9頭は、以下のように分類される。 【A】 (4) (7) 【B】 (8) 【C】 (1) (6) 【D】 (2) (3) (5) (9) (1)〜(9)は馬番号。 各馬がグループ【A】【B】【C】【D】を形成する理由は新規定を加味した天皇賞(春)からの逆算による。 施行規定を表裏で捉える重要性を認識して下さい。 ■ 会員各位 「トライアルとしてのスプリングS」送信済みです。 「構成比の区切りと理由」についても触れています。 特に後者は「国家としての基本」であり、オペレーションを通して主催者が自己紹介をしているといっていいでしょう。 |
02.03.09 |
第16回 夕刊フジ賞クリスタルカップ(GV)、レース固有のオペレーション解読に繋がる観点を取り上げます。 ”[地]馬が出走できるGT競走とそのステップ競走・・・”、この記載事項を入り口とします。 ←JRA所属馬に対する逆説的な指針として捉える ≪3歳馬限定のGT競走に向けたステップ競走≫ 最初に、今回注目する記載部分とJRA所属馬に対する優先出走権付与レースを混同しないようにして下さい。 (優先出走権付与レースとオーバーラップしているレースの確認が不可欠。) 特別競走名は固有であり、故にレース固有のオペレーションが存在するわけです。さらに、重賞かどうかでオペレーション構築のされ方が異なるのです。 (重賞とは何?、定義の確認をすべき) 以上を踏まえて、何故(GV)別定戦で施行されるのか?、この個性に徹底的に拘ることが固有のオペレーション解読への入り口になっている。 ★2歳頂点戦消化後の、牡馬・牝馬による短距離路線設計の相違点を反映させるべきレースでもあるのです。 ≪今年の出走構成≫ 出走構成にも様々な観点が存在しますが、「出馬表に辿り着いた16頭に対し(外)が12頭という構成」を指摘します。 ←今年は構成比が大切 02.03.02 で指摘した、特定の部分戦歴所持馬の存在に拘る場合もあれば、全馬に対する構成比に拘らねばいけない場合もあるのです。 (混合)レースにおいて、(外)が1頭のみ存在という構成に関しては過去に触れています。2頭以上の場合や構成比に拘る場合は、何故その数値に拘るかという根拠が必要なのです。 つまり、その頭数や構成比により稼動が左右されるオペレーションが存在するということです。 ■ 会員各位 「トライアルとしての報知杯フィリーズレビュー」送信済みです。 施行条件の何処に理由とセットで着目すべきか? 誰でも目にする情報の中から、根拠のある取捨選択をすべきなのです。 ■ オペレーション全般における構成比の区切りと理由について、進行中!で取り上げる予定です。 |
02.03.02 |
第39回 報知杯弥生賞(GU)(皐月賞トライアル)について取り上げます。 ≪(混合)化、負担重量の変更≫ 以前にも指摘していますが、複数の設計変更があったからといって、「何項目変更になったレース」という捉え方をしてはいけない。各馬の戦歴であれ施行条件であれ、全ては単位のある数値として管理されているのです。 以上とは別に、馬齢→定量という変更は ”全馬に向けての直接的変更” であり、(混合)化という変更は ”直接的・間接的に分けられる” わけです。 後者でいう直接的とは(外)であり、間接的とは内国産馬を意味します。(内国産馬は出走構成として影響を受けるから) ★当レースに限らず、(混合)化のレースに(外)が仮に不在であっても、(外)不在という出走構成で間接的には影響を受けるのです。 ≪主催者の拘り≫ 進行中!で使用する「主催者の拘り」という表現は、アナログ的意味ではなく、「その年に稼動するオペレーション」という意味です。 競馬には様々なオペレーションが構築されていて、その中の一部が個々のレースで稼動するわけです。例えれば、一般社会でいう法律のようなものであり、各状況により適用される法律が異なるのと同様です。 ≪今年の弥生賞≫ 2歳54k定量戦、55k定量戦を経験した世代なのです。 ←直接の出走歴有無だけでなく、それ等が設計された競馬番組を経験したという意味。 ★出走構成として稼動するポイント=54k定量戦連対歴馬と55k定量戦連対歴馬がともに存在する構成、を指摘しておきます。 来年以降の弥生賞においても、同様の出走構成が用意された時、今年の弥生賞に対して ”同じこと・違うこと” が組み込まれて継続されることになる。 今回指摘した出走構成的ポイントは、私の主観とは無関係であり、番組表解読理論 による客観的結果なのです。 (ルールによる解読故に、設計変更初年云々ではなく結論に至る) ■ 会員各位 「弥生賞 −設計変更考察−」送信済みです。 皐月賞トライアルから馬齢戦が無くなって、シンプル(?)になったなんて認識は間違いです。 見た目とは逆に、オペレーションの細分化は進んでいるわけです。 |
2000年 6・7月 8・9月 10月 11月 12月 2001年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10月 11・12月 2002年 1・2月 |
以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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