03.06.28 |
第44回 宝塚記念(GT)について取り上げます。 オペレーション解読にチャレンジしている人ならば、”今年はどういう年なのか?” ”この世代の使命は何か?” といったことからアプローチすることもあるでしょう。 例えば、「皐月賞・ダービーの2冠馬が誕生した年は・・・」といったもの。 そういったアプローチは間違いではないけれど、持ち込もうとする検証対象レースとその観点の繋がりに根拠が求められる。 3冠レースの一つである菊花賞に、「皐月賞・ダービーの2冠馬が誕生した年は・・・」といったアプローチはOK。 宝塚記念にこの観点を持ち込もうとするならば、何故宝塚記念で有効なのかといった根拠が必要ということです。 ≪ファン投票レースという側面から≫ 主催者から発表された100位の馬に2000票投票したのに数えてもらえなかったのかな?といったことは冗談にして、1位として発表されたのは(外)シンボリクリスエス。 「あるレースに着目する場合、最優先は1着馬、2着以下馬に着目するならば何故その着順馬なのかという根拠が必要。」 → ファン投票レースとして検証するならば1位の馬を最優先に分析する。(2位以下馬ならばその順位に着目する根拠が必要。) で、ファン投票1位の馬に関して一つ。ご存知のように、投票期間が定められ、中間発表も行われるわけですが、”投票期間に出走歴なし馬が1位として発表された年” という観点を是非。 ”今年はどういう年なのか?” に対して、ファン投票1位馬の履歴で各年を分類するわけです。 各馬の戦歴解釈をする場合、意味のある期間で区切ることが大切。その期間に施行規定を反映させることになる。 ≪(国際)レースという側面から≫ [外]不在時の基本的アプローチは過去の進行中!を参考に。 ここでは今年検証すべき1頭の[外]の存在について。その馬は、[外]モンジュー 。当レースと別の複数のレースを論理的に展開するとこの馬に辿り着く。 [外]モンジューと既に引退した1頭の日本馬により、ゲート・戦歴から人気上位馬の取捨を教えてくれている。 既に検証した方がいるならば、通ですね。 ■ 会員各位 「宝塚記念 −相対的設計変更−」送信済みです。 開催週を移動しなくてもオペレーション的には毎年変化させてしまう手法を理解して下さい。 |
03.06.21 |
2歳戦、特に新馬戦はムラなく解読できる人と全く解らない人にハッキリ分かれる分野かも。新馬・未勝利戦が得意分野であった人の中には、新規定の新馬戦になったことで不安になっている人もいるでしょう。 ”あのオペレーション” はどうなってしまうのかと。 ”あのオペレーション” だけでは抽象的で申し訳ないけれど、元々新馬戦に拘りのなかった人は不安になっていないだろうし、得意分野であった人はピンとくるでしょう。そして、新しいオペレーションが始まるのは必然ということも承知している筈。 3場で消化されていく新馬戦をじっくり検証して対応するのは大切ですが、それだけで解読することは不可能。過去の進行中!でも指摘したように、規定が変更になって対象レースが実際に消化される時では遅いのです。 どこまで溯ればいいのか? 新規定の新馬戦のオペレーションの準備には何段階かあるけれど、最低限2000年の新馬戦、世代でいえばダンツフレームの世代が通った新馬戦まで溯る必要がある。不安になっていた人は是非参考に。 新馬戦について触れたので、第8回 プロキオンステークス(GV)もこれに関連させて少し。 新しい新馬戦だけでなく、第3回阪神競馬番組内に未勝利戦が設計された。今開催8日間のメインレース8つは開催内でのオペレーションという意味でいずれも進化することになる。 メイン8レースを開催日で表すと、以下の4ペアにされている。 1日目/5日目 2日目/7日目 3日目/8日目 4日目/6日目 当レースは2日目(メイン)なので、7日目とペアになっている。「未消化の7日目とペアになっているといっても・・・」なんて思うなかれ。レース結果からではなく、番組設計から特定できるようになっているのです。他のペアについても同様です。 ■ 会員各位 「出目指定とは何か?」送信済みです。 続編ではゲートの指定についても取り上げます。 |
03.06.14 |
春季競馬の整理、新馬戦の新しいオペレーション、宝塚記念の検証・・・、時間をかける対象は様々ですね。入り口は異なっても深く掘り下げるほど何らかのオペレーションで繋がっているので、好きなレースや興味のある分野から始めるのもいいでしょう。 ( 02.06.08 )中日スポーツ賞ファルコンS(GV)/エプソムカップ(GV)、両レースにおける同じこと・違うことについては必ず確認すべきと指摘しました。これについて少し。 両レースは賞金によるGV別定戦という意味で同じ、世代限定戦/古馬混合戦という意味で反転している。さらに以下のようになる。 ≪ファルコンS≫ 「馬齢重量、1200万円毎1k増」であり、3歳GV別定戦には、「馬齢重量、1600万円毎1k増」というレースも設計されている。→同グレードに別の超過額規定戦 また、「馬齢重量、1200万円毎1k増」というオープン特別が設計されている。→下の階級に同じ超過額規定戦 ≪エプソムC≫ 「超過額5000万円毎1k増」であり、古馬GV別定戦には別の超過額規定戦も設計されている。→同グレードに別の超過額規定戦 「超過額5000万円毎1k増」という古馬GU別定戦も設計されている。→上の階級に同じ超過額規定戦 両レースは、「超過額規定・グレード」に関して世代限定戦間・古馬戦間でも同じこと・違うことを所持している。 以上を踏まえて、(2場開催)東西のメインレースというポジションなのです。そして、こういった設計の捉え方をすることが、開催日単位・開催週単位のオペレーション解読の入り口になる。 上記と別、ファルコンSについて。 枠単位の優先順位や枠連の決着構造を考える場合、「8つの枠全てに500万勝歴馬」という観点を是非。(特別/平場、芝/ダート、距離、時期・・・をセットにして。) 出馬表を分析すれば元気な感冒であることもわかるでしょう。 枠単位で考えた後に馬の優先順位を別の観点で決めるのも有効な手法です。 ■ 会員各位 「賞金別定戦 −G2とG3の違い−」送信済みです。 こちらの進行中!も加えれば理解が深まる筈。 |
03.06.07 |
第53回 農林水産省賞典 安田記念(GT)について取り上げます。 外国人騎手がダービージョッキーになったこともあって、騎手(免許)に関する規定を再確認した方も多いでしょう。安田記念の出馬表には3人の外国人騎手が存在するけれど、上限は何人とか、それと表裏で成立することは何なのかといったアプローチは大切です。 ただし、(国際)レースにおける[外]の存在有無や頭数を利用したオペレーションを超えるものではない。その理由は過去に書いた通りです。 当レースで各馬を取捨選択するための条件と対象馬について少し。(01)〜(18)は今年の馬番号。 A (01)(02)(09) B (03)(14)(18) C (04)(06)(17) D (05)(08)(18) E (06)(07)(12) F (08)(11)(13) G (09)(10)(12) H (15)(16)(17) A〜Hが条件項目であり該当馬が全て3頭という意味です。(各項目、他の15頭は非所持。) 他の条件項目もあるのですが全馬の検証ができるように選んであります。 A〜H、全てのグループ3頭は所謂ジャンケンの関係に置かれている。3頭内での勝ち負けが確定しているグループもあれば、あいこ状態のグループもあります。 グレード制以降の番組設計を利用して構築されたものです。 ■ 会員各位 「安田記念 −3歳不在で選択されるモノ−」送信済みです。 考え方を理解することが最優先です。例えば 02.06.01 で、”全馬58k”といったことを書く理由がわかってくると思います。 |
03.05.31 |
2回東京4日第10競走、東京優駿(GT)(第70回日本ダービー)について取り上げます。 優先出走権付与のトライアルレース、別の意味でのステップレース、両レース群からの出走構成の確認は基本的なこと。 朝日杯FS馬、皐月賞馬、あるいは他の重賞競走の1着馬に注目して、「○○馬と△△馬が存在して□□馬が不在だと▲▲馬?が連対する」といった考え方はありがちかも。 しかし、重賞を複数勝っている馬の解釈についてはルールが確立されており、御都合主義的に解釈することはオペレーション解読ではない。これを踏まえずに様々な組み合わせを考え過去を無理やり説明して馬券参加してしまう・・・。 運良く的中するとオペレーション?通りと錯覚し、不的中に終わると○○レースの2着馬の存在が過去との違い?なんて話で辻褄をあわせたり。 こういった競馬をどんなに繰り返してもレベルアップはしないのです。 オペレーション解読とは主催者が提示している証拠をもとに行う論理の展開であって、推理・勘?を競うものではない。 前回指摘した、今年の番組設計変更によるオペレーションはダービー連対馬も指名することになる。このオペレーションにより3歳GTで指名された馬は以下の通り。 桜花賞:シーイズトウショウ 皐月賞:ネオユニヴァース NHKマイルC:エイシンツルギザン 優駿牝馬:スティルインラブ 注意すべき点は上記4頭の共通項探しをどんなにしても答えは出ないということ。(各レースの規定が異なるのだから当然。) で、このオペレーションは秋華賞、菊花賞でも連対馬を指名する。ただし、自らの設計変更有無という意味で春季GTとひっくり返ることになる。このオペレーションについては秋季にまた取り上げると思います。 ■ 会員各位 「ダービー −馬齢重量考察−」送信済みです。 古馬戦に対する世代限定戦、そのオペレーションの骨格といえます。 |
03.05.24 |
先週の進行中!を参考に出馬表及び各馬の履歴を確認して3連複まで持てた方は何よりでした。京王杯SCに限らず根拠とセットにした分析が大切です。 馬券本の合言葉?に汚染されてしまうと、「過去がそうだから(←そのように見えるだけ)これからもそうであることに期待する競馬」をオペレーション解読によるアプローチと勘違いしてしまう。 優駿牝馬(GT)(第64回オークス)について取り上げます。 昨年と今年の世代限定戦では多くのレースで ”定量⇔馬齢” という変更があった。この変更と表裏になったオペレーションを解読して馬券を的中させた方もいるでしょう。トライアルレースが変化すれば、その延長にあるGTも変化するのだから。 この観点から桜花賞・皐月賞・NHKマイルC、そしてオークスの出馬表を見れば露骨ともいえる構造になっている。いつ解読できるかは各位のレベルにより様々ですが、ここで触れておけば将来解読できた方にとって研究の励みにもなるでしょう。リアルタイムで解読できていれば馬券を迎え撃てたと。 以上から、今年の8つの枠は以下のように分けられている。 『ア』 [1][5] → 【A】 ------------------------- 『イ』 [2][3] → ******************************** 『ウ』 [4][7] → 【B】 ------------------------- 『エ』 [6][8] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【A】【B】2つに分かれ、〔第二〕段階で『ア』『イ』『ウ』『エ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 桜花賞・皐月賞・NHKマイルC・オークス、配当を大きく変化させるのはオペレーションの醍醐味ですね。 ■ 会員各位 「オークス −人気馬の取捨−」送信済みです。 Web進行中!と混同しないで下さい。 |
03.05.17 |
第48回 京王杯スプリングカップ(GU)について取り上げます。 (国際)といった意味では[外]不在、ならば(外)に関しては・・・といった確認手順は大丈夫でしょうか? この段階で昨年と共有・反転の注目点がまず一つ。 (指定)という観点では、[地]が存在(=昨年と共有)、2頭/1頭(=昨年と反転)といった出走構成が重要になる。 ”[地]が出走できるGT競走とそのステップ競走について” の記載と表裏の関係でJRA所属馬の戦歴解釈も存在するし、GU別定戦施行規定と表裏の戦歴解釈も存在する。 → どこに注目するのかで各馬の捉え方は変化するわけです。 例えば、前走マイル重賞敗退という1戦だけでも(指定)の観点からは馬番(3)と(13)では全く別になる。 枠番[5]を共有する2頭は条件戦を勝ち上がりマイル重賞連対を果たしたけれど、(指定)有無で反転している。 安田記念へ向けてという意味で、読売マイラーズC連対馬や高松宮記念連対馬は[地]と表裏の関係で検証しなければいけない。 高松宮記念へ向けての阪急杯・オーシャンSを組み合わせれば(5)と(9)は逆であり、[地]ともそれぞれが共有・反転の関係になる。 解りやすい馬を取り上げましたが、他の馬も平等に確認すべき。出馬表が精密に組み立てられていることが実感できるようになっていく筈。 ■ 会員各位 「京王杯スプリングC −負担重量考察−」送信済みです。 同じ負担重量でもオペレーション的には全く別になる馬を用意する。 「増量で○○歴?・・・」といった類の単一的解釈は存在しない。 |
03.05.10 |
第8回 NHKマイルカップ(GT)について取り上げます。 「リニューアルされた東京競馬場施行により何が変わるのか?」といったアプローチは勿論大切。しかし、NHKマイルCのオペレーション的進化を考えるなら昨年の土曜日施行の解読をこなさなければいけない。これを飛び越えてのリニューアル云々はマスコミの談議と変わらない。 出馬表に辿り着いた18頭については(外)の占める割合や牝馬不在といったことに注目できるでしょう。これ等の出走構成は稼動するオペレーションと繋がっているけれど、見た目の現象を追いかけてはいけない。 → (外)の構成比と起用される冠を直結させて考えてはいけないという意味。(第6回、第7回からもこの点は大丈夫でしょう。) 牝馬不在で稼動するオペレーションが用意されていて、それによる分類は以下の通り。 『イ』 [1][2][8] → 【X】 ------------------------- 『ロ』 [6] → ******************************** 『ハ』 [3][4][5] → 【Y】 ------------------------- 『ニ』 [7] → [1]〜[8]は今年の枠番号 8つの枠は〔第一〕段階における観点で、【X】【Y】2つに分かれ、〔第二〕段階で『イ』『ロ』『ハ』『ニ』に分かれる。さらに〔第三〕段階へと細分化される。 以上の分類を解読するためには18頭の履歴を検証しただけでは不可能で、〜第7回までの検証が必要不可欠。 ■ 会員各位 「NHKマイルC −反転した施行規定−」送信済みです。 出馬表や各馬の履歴を漠然と眺めるのではなく、注目点を決めて整理すべき。 注目点は主催者が公開している証拠により決められる。 |
03.05.03 |
第127回 天皇賞(春)(GT)について取り上げます。 昨年と比較して印象はどうでしょうか? 頭数は揃ったものの地味?な一戦、スターホース不在・・・? マスコミ的には様々な形容の仕方があるでしょうが、印象というものは個人差があり、オペレーション解読とは切り離さなければいけない。 02.04.27 昨年の天皇賞(春)、注目の出走構成として以下を指摘した。 (1)4歳ダービー馬の存在 (2)(外)を1頭だけ辿り着かせた (3)ステップレース1着馬を全て揃えた (2)(3)は、”同じこと” として今年の春天と共有し、(1)は反転.....少し細かく書くと.....該当のダービーにおいて連対を共有し、1着/2着で反転した馬の存在、となっている。 出走メンバーから受ける印象は様々でしょうが、オペレーション的出走構成は露骨に継承されている。 以上は春天→春天といった観点、つまり、第125回→第127回であって、第126回 天皇賞(秋)が中山施行であったことを要注意事項として加える必要がある。 つまり、春天自身は京都→京都で継承されても中山施行の秋天が間に入ることで、ひっくり返る部分が組み込まれた今年の春天なのです。 各位の現状レベルの検証に上記内容を加えることを忘れずに。 ■ 会員各位 「天皇賞(春) −戦歴解釈すべき期間−」送信済みです。 戦歴解釈のために必要なスパンは主催者により示されている。その代表的なものは番組設計・施行規定ですが、これに加えて過去のレース結果も大切です。 レース結果は該当年の施行規定とセットであり、確定した瞬間に未来へ向けた証拠になるのです。 |
2000年 6・7月 8・9月 10月 11月 12月 2001年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10月 11・12月 2002年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10月 11・12月 2003年 1・2月 3・4月 |
以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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