00.07.28 |
スタートが6月10日なので時事的な話題として触れられなかったが昨年の年度代表馬選考について。 マスコミ、一般ファンの間でも決定の前後でかなり話題になっていたようで。00.07.25で”3つ”について触れたのでいい機会かなと。 スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダーどの馬がふさわしいのか。ね、”3頭”だと良さが語られるでしょ? 選考過程(?)は以下のように発表された。(ここでは3頭のセールスポイントはおいといて概略) 記者投票(総投票数212票)のうちスペシャルウィークが83票獲得でトップとなったものの、過半数に届かず選考委員会(11名で構成)に委ねられたとの事... 委員会で議論(?)の末、3頭から2頭に絞る採択がとられてエルコンドルパサー、スペシャルウィークの2頭が残ったとの事... この2頭で決選投票を行ったら逆転でエルコンドルパサーが選出されたとの事... ここではどの馬がふさわしいのかなんて議論したいわけじゃないです。この選考過程(?)を通じて主催者は競馬のオペレーションの特徴を教えてくれている..... ★3強以外にエアジハードに1票(記者投票)入ったそうで...:個人的にこの方好きです、誰か教えて。さて記者投票では3頭に加えてエアジハード、計4頭があがった。 これはいつもいつも3頭では窮屈で、3頭以上が大事であることの示唆。だからエアジハードは票があれば可。 ★「3頭→2頭→決選投票で逆転」...これがしびれるんですよ。仮のレースを例に重ねましょうか。出走取消し・発走(競走)除外が簡単かな。 最初の出馬表(あくまで仮のレース)ではスペシャルウィークが勝つとなっている。ところがグラスワンダーが除外となった。しかしグラスワンダーはこのレースでは仮に出走しても馬群に沈むとなっている。 ところがこの除外により、最初の出馬表では馬群に沈むエルコンドルパサーが逆転で勝てる。一方この除外によりスペシャルウィークは馬群に沈んだ。 大事なことは今回チャンスのない馬であってもその馬の出走の有無により起用される馬が変化するということ。スペシャルウィークVSエルコンドルパサーであっても、今回勝負に用のないグラスワンダーがキーになっているということ。 いつもこれじゃあ解読されやすいんで(十分難しくなってるけど)バリエーションとしてエアジハードがいたりするんですよ。 以上のことは取消し・除外だけでなく「各レースの登録段階→出走馬の確定」という毎週のことにも全てあてはまること。 |
00.07.25 |
「20世紀の名馬大投票」その2 応募方法で20世紀の名馬3頭とその馬に関するコメント...とある。何故3頭なんでしょう?3頭セットで意識調査したい... 突然ですが、日本人にはYes/Noをはっきりしない国民性がある、なんていわれますよね。白黒ハッキリしないなんて。 ところが競馬のオペレーションでは二者択一は窮屈なんですよ。戦歴理論で”ジャンケン”をあげたように3つ(以上)が必要。 ★3つピックアップしてもらうとどこに意識があるかがわかる.....今回の投票でも皆がコメントを細かく書くわけでもないだろう。Aという馬をあげた人は他にどんな馬、B、Cをあげるのか? この人に将来馬券をより多く買ってもらうにはA、B、Cに似たキャラクターの馬を作ればいい。1頭(2頭)ではキャラクターの特定(その馬をあげた理由の共通項)が難しい。 主催者ならば...1人でも多くのファンに、よりたくさん馬券を買ってほしい...そのためにはファンが興味を持つ馬を作るべき。今回の投票内容を分析して後年もりあがる”3強対決”をやってほしい。 ★ ”3つ”の文化、例えば(ここでは距離体系からの必要性はおいといて)クラシックレースが1冠だと”孤高”になってしまう。2冠だと価値に”上下”をつけたくなってしまう。 ところが3冠だと”それぞれの良さ”が語られる。そう思いませんか? |
00.07.21 |
JRAで今現在行われているキャンペーンに「20世紀の名馬大投票」というのがあります。 今年の4月8日(土)〜7月31日(月)の期間中、競馬場・ウインズなどで投票を受け付けているのでご存知の方も多いことでしょう。 趣旨は「21世紀に伝えたい20世紀の日本の名馬100頭」をファンによる投票で(?)選出する...との事。投票締め切りは7月31日、←少し変だと思いませんか? 12月まで20世紀じゃなかったっけ?8月から12月までの間、秋のGTを複数制覇する新星が誕生しても対象外なの?天皇賞(春)、宝塚記念を連覇したテイエムオペラオーのポジションは秋季のアプローチ考慮しないの? キャンペーンの投票期間は年内のレースが終わってからがいいんじゃない?いや、そうだと来年1月からの21世紀に間に合わないし(21世紀に伝えたい名馬だから...)。こんな議論したいわけじゃないっす。 00.06.10 でも指摘したように競馬の世界では(オペレーション的に)21世紀になっている。部分的には現在の夏番組、そして今秋の重賞レース名などは20世紀までのもの。 一般社会の暦(=20世紀)と競馬社会の暦(=21世紀、部分的にはまだ20世紀)が微妙に重なっている今こそが投票期間として最適なんです。 違う表現をすれば投票期間をここにすることで21世紀のスタートを主催者は暗に宣言している..... そのかわり(?)一般社会の暦と矛盾しないように今年の夏・秋の競馬では”名馬100頭”に割ってはいる馬は誕生させない(?)..... 得票数(?)の上位100頭は9月4日(月)に発表との事。9月9日(土)からスタートする秋季番組にドンピシャリ。 で、この100頭と順位もまたオペレーションの示唆であることが前提...シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンなどの3冠馬、ハイセイコー、オグリキャップなどのアイドルホース、悲運の(?)名馬などが当然のように名を連ねるでしょう。 ここからはかなり難しい...戦歴理論に重きをおいている皆様、秋季重賞に”20世紀の名馬”が馬名を変えて何頭か出てくる...100頭のランキング、参考にするのはいかが? (9月4日に発表することで終了でなく) ” 年間イベントキャンペーン ” と宣言されてもいる。 個人的には「20世紀の(再現)名馬(へ馬券的に)大投票」。 |
00.07.18 |
オペレーション解読のコツ(少しね) 「表の事実(結果)より裏の事実を徹底的に究明すること。」 各理論の部分でこれに通じるようなことも触れてるけどわかりやすく数字(出目)で。レースの結果が枠連2→7(1着が2枠、2着が7枠)だったとします。 表の事実=2枠、7枠(に入った馬)が使われた。裏の事実=1枠、3枠、4枠、5枠、6枠、8枠(に入った馬)は連対禁止だった。 レース終了後、研究している方なら誰でも表の事実は調べるんです。勿論これは大事なことであって私も当然の作業として多角的にチェックします。 同じように大事なことは裏の事実の整理であって、馬券の対象になる馬より対象にならない馬のほうが圧倒的に多いんですからこれがおろそかでは永遠に解読できない。しかしおろそかになっているのが現実(と思う)。 ただ、この例は単純な数字だからいいけど現実のオペレーションでは何が裏の事実なのかが難しい。そう、裏の事実を的確にピックアップすることが解読への近道。 会員向けの個別支援ではこの部分で悩んでいる方に適切なアドバイスを送りたいとも思っている。 終わったレースのことをあれこれ考えるのはどうも...それより次のレースのことを考えたい...←多くの優良納税者たる競馬ファンに支えられているのも現実なのでレジャーとしての競馬も賛成です。。 |
00.07.15 |
アグネスワールドの英GT勝利は新聞だけでなくニュースでもとりあげられてたようで。 その記事、コメントは”競馬発祥の地イギリスでの勝利”、”武豊の好騎乗(?)”など。祝!アグネスワールド。 で、研究者の皆様、私がレース前から注目していたポイントをここでは少しだけ... ★海外GT勝歴(5歳時、仏GTアベイドロンシャン賞)のある馬の他国海外(仏以外の海外という意味)へのアプローチ。別に競馬発祥の地云々は軽視... ★ 何番ゼッケンを与えられるのか... 日本国内の主要GTだけでなく海外GTも一般のニュースで取り上げられる今日、オペレーション解読により理詰めで特定できる醍醐味目指して頑張ってください。 ● 海外のGTレースはジョッキー本来の相対的力量がよくわかります。(勿論そのジョッキーが獲得した着順とは無関係) |
00.07.11 |
七夕賞も終わり一足早く夏番組がスタートしている北海道シリーズを追って今週から東西の所謂表開催も夏季競馬番組に突入する。 00.06.13にも書いたようにJRA競馬の暦では6月、7月は春・夏がオーバーラップしている時期になる。 日本独自の季節、暦が競馬のレース名にはたくさん使われているのはご存知のとうり。6月、7月は土地により少しずつ異なりながらも梅雨に入り、そして梅雨明けになる時期です。7月に梅雨が明けると”夏本番”なんて活字がでてきます。全競馬番組が夏番組になるころに。 じゃあなんで北海道だけは6月から夏番組?いいんですよ、北海道は梅雨がないから。 ● 13日、イギリス遠征中のアグネスワールドがジュライカップ(GT;ニューマーケット競馬場)に出走予定ですね。獲得着順に注目。 |
00.07.07 |
今日は七夕、そして今週9日(日)の関東メインレースは七夕賞(GV)。(←オペレーション研究されている方々、この一文の意味いつの日か解読して下さいませ) 例年ならば福島競馬場で施行されるが今年は東京競馬場にて代替開催。研究されている方ならまず考慮するファクターでしょう。これも大事ですが上記は全く違う角度です。 今年だけでなく来年以降にもずっと使えるファクターですので。 デザイン感覚にこだわりのある人が当サイトを見たとき、なっちゃないなーてなかんじでしょうね。 私自身画像を多用した重たいページ(特にトップページ)は趣味じゃないんだけど、文章だけじゃなくて画像の配置(ページ内の絶対的、相対的場所)、選択した色にも競馬のオペレーションを加味したのでこんなかんじになっている次第。 デザインは完全に自己満足してただけなのに「意味深なトップページですね」というメールを頂いた。意味深といえるからにはオペレーションを研究している方なので気が付いていないと思われることを一つお教えした。大変喜び驚いてくれて私も楽しかったです。 |
00.07.04 |
読者の方(オペレーションは当然のこととして研究はしているとのこと)からの質問「オペレーションの国際化ということはJRA所属馬、例えばタイキシャトルやエルコンドルパサーの海外での活躍もまた必然(=オペレーション)ということでしょうか?」 私「勿論そうです。」 ここではごく一部(差し支えのない範囲)の理由を... JRA所属馬が海外における特定のグレードレースの勝利により、日本国内での出走時に求められる負担重量が変化する以上海外での戦歴、戦績が無視できないことは了解ですよね。 海外での戦歴、戦績(他にも...)がJRAとして無視できないならそこにもまたオペレーションがないと成立しませんよ。海外GTを勝ってしまった馬だから今後はこうしよう...なんてことはあり得ないレベルです。 海外から戻った馬が予定どうり出走する(予定どうり出走しない)国内戦はオペレーション的にずっと前から確定してるわけですから。 それを突き詰めれば日本国内戦同様、海外での与えられるべき着順がオペレーションとして算出できる。このオペレーションとは当サイトで触れたようにいくつもの角度があって当然です。 難しいかな?...今日の話題。 ● グラスワンダーの引退が決まった。 |
00.06.30 |
武豊、アメリカでの騎乗がメインになるそうで。 実は私、昨年夏ごろ(だったと思う)身近な人に”武豊、電撃引退!!”なーんてニュースが近い将来あるかも.....などと冗談ぽく話したことがあった。 JRAのCMで小田和正のBGM、暗闇の中を走っているサラブレッドのバージョン(中山競馬場、ジョッキーは武豊)を見た時やっぱり.....と密かに確信していた。 海外に派遣ですか。うーん、ナルホド!とこれまた感服。 彼の意志によって海外にいく?(国家事業が一国民の意志に左右されるなんてあり得ないっす) 非常に精密な段取りを踏んだオペレーションの国際化、ジョッキー編です。 |
00.06.27 |
宝塚記念、グラスワンダーはレース中に骨折を発症、6着に敗れた。 彼は元気で、悔いのないことでしょう。このまま引退かな。 大事なことは6着になる必然性(=オペレーション)であって、マスコミ的な理由は無関係..... 運悪く?調子の良し悪し?そんな言葉でかたずけられる現象はJRA競馬に存在しませんよ。JRAが果たすべき役割のスケールを考えれば曖昧なことはあり得ない、それが前提です。 そういえば現役晩年の小錦は足の怪我(膝でしたよね)で悩んでましたね。 |
00.06.23 |
ちょっと頭の体操、JRAのテレビCM編。 このサイトのスタートを6月10日にすることにこだわったので少し遅れ気味だけどワイド馬券導入によるKONISHIKI の起用について。 昨秋からKONISHIKI を使ったテレビCMが何パターンかあったようですけど何故彼なのか?だって”ワイド”なんだからピッタリでしょ!即答されますよね。確かに.....でも、もうちょっと深くいきましょうよ..... JRAが彼を通じて表現していることは何?彼はもともと”小錦”で現役時代は外国人故に横綱になれないとか論議を呼んだ時期があった。当時のキャラクターは日本で活躍する外国人かな。 競馬に置き換えてズバリ外国産馬、そう私はグラスワンダーを意味していると考えてます。 小錦は現役時代に帰化した。でもサラブレッドの血統は変更できないから、はのまま.....ところが日本国内馬の象徴レースとも言える天皇賞(春)が今年から外国産馬にも部分開放された。(馬は変えられないからレースを変更した) しかし天皇賞(春)制覇はグラスワンダーにはかなわなかった、小錦が横綱になれなかったように..... その天皇賞(春)を制覇した馬が有馬記念の3着馬:テイエムオペラオーなんてしびれます。だってキャンペーンだから..... 小錦は現役引退後に親方を経て日本相撲協会を退会しKONISHIKI となって今なお活躍中です。 馬主の方、現役引退後に種牡馬になる予定のグラスワンダー産駒、買ってみます?親方としては成功しなかったが別の世界で活躍する彼、産駒は活躍する?しない?さあどっち? JRAが毎年のキャラクターとは別枠で起用したからにはこれぐらい(本当はもっと)背景があると思いますがいかがでしょう。 |
00.06.21 |
思わぬ?事態で(予定どうり?不謹慎ですね、ハイスミマセン)代替開催になり、違った面でも注目になった開催週でした。 どんな理由で代替開催になろうとも、何一つの矛盾もなくJRA競馬は管理、施行される。国家事業だから当然ですよ。 想定されるあらゆる事態とその時の対処法については国会議員さんもJRAを見習ってほしい。 さて、その国会議員さん、6月25日は衆議院選挙ですね。衆議院が解散になる前に、投票日をめぐって18日か25日かで意見が分かれたそうな.....競馬的には投票日は25日でしょ、やっぱ。森首相が意識してたかどうかは別として。 こんな考え方はいかが?「衆議院選挙投票日の競馬」 JRAが農林水産省の管轄下にあることからも政治と競馬が無関係と考える方に無理がある。税収面でもJRA経由で国に納められる額が国家運営上大きなウェイトを占めているのは周知の事実。 「小渕前総理が倒れた時の後継総理の決め方」VS「皇太后さまご逝去による精密な代替開催」 「2001年省庁再編;看板の掛け替え程度?」VS「国際化を睨んだ用意周到な改革」 どう考えてもJRAが上だと思ってますけど。 ● ところで、KONISHIKI がキャラクターをしていたワイド馬券導入による”ベリーアタリマス!”キャンペーンはもう終わりかな? |
00.06.17 |
皇太后さまご逝去により17日(土)の開催は自粛!! ご冥福をお祈りします。。 「ひとつの時代の区切り」という報道があちこちであった。そっくり今週の競馬にあてはまるからたまらない。 しびれました。 オペレーションは終わりませんよ、永遠に。(念のため) |
00.06.13 |
土日をひとつの単位として、毎週JRA競馬に参加されている方へ。 平成12年のレース番組設計で今週17日(土)、18日(日)だけにあてはまる、1年を通じて唯一のこと(最も個性的なこと)は何だろう? 私は「平成12年で唯一、芝コース施行重賞が設計されていない開催週」をあげたい。 今週の重賞はダートコース施行のプロキオンSのみ。所謂表開催は番組設計上は春番組で、北海道シリーズではすでに夏番組がスタートしている。この特徴は例年のことだがこの開幕週に芝コース重賞を設計しなかった意図に興味津々なんです。 別にプロキオンSがどうなるかでなく1年を通じて、極端には2001年に向けて考えても興味はつきない.....私は今週の競馬に大変注目しています。 こんな視点も加えて今週の競馬を考えてみてはいかが。 |
00.06.10 |
第1回;何かにつけて”1”はいいものです。 サイトの正式開始日を2000年6月10日としたかったので内容に不備があることはご勘弁。少しずつ修正しますんで。 さて何故6月10日?そう、競馬ファンならご存知、今日から1回函館=夏競馬(新馬戦)がスタートしたからです。競馬の社会では来年の日本ダービーに向けて実質2001年が始まった。 2001年故に21世紀最初の日本ダービーですが何もこれは日本ダービーに限らず2001年に施行される全てのレース(国内・海外問わず)、いや競馬に限らず世の中の様々な事についてあてはまるのでそんなに特殊なことでもない..... 2001年の日本ダービーに注目するのは馬齢表記が数え年から満年齢に改められる最初の年だからで、「世代限定レース」はレース名の変更も含めてリニューアルされる。 よって「世代限定戦」の頂点レース=日本ダービーが最注目となるわけで。この理由から逆算して2000年6月10日となりました。 馬齢の表記方法が変更になること:オペレーションとしてアプローチするならば大改革です。ワイド馬券導入に伴うオペレーションの解析より数段奥が深いし楽しめますよ。 競馬をレジャーとして考えるなら(一般のファンにとっては)馬齢の表記方法なんかより、ワイド馬券導入の方が大問題でしょう。オペレーションのレベルと一般的感覚のギャップこそがJRA競馬の特徴のひとつかな。 レジャーとして楽しんでいる方、これから研究したいと思っている方、すでに研究している方、競馬の楽しみ方は人それぞれ、こんな奴もいるのかと思っていただけるとありがたい。 |
以下のような気持ちで自由・勝手、独断と偏見にてかかせてもらっていますのであしからず。
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